函館フットボールパーク、JFA公認に向けての検査を実施
今夏開業の「函館フットボールパーク」にて、5月28日、JFA(日本サッカー協会)ロングパイル人工芝ピッチ公認取得のための、第一回現地検査が行われました。
この公認の取得により、JFAが主催する競技大会(全国大会などの様々な公式戦)の会場としての利用が可能になります。実現すれば、道南では初めて、北海道では旭川に次ぐ2番目の公認です。
検査はまず、平坦性のチェックです。
下地(アスファルト舗装)が完成したグラウンドに、等間隔に18本のラインを引き、そのラインに沿って「3mプロフィルメータ」と呼ばれる装置(写真の装置)を走らせ、平らかどうかをチェックします。
黙々と装置を引く検査員。
1つのグラウンドに引かれたラインの長さは延べ2キロにも及びます。
検査を見守る、工事関係者のかたがた。
昨年の6月27日から、工事は足掛け1年に及んでいます。
今日の検査では、3mのスパンで2.4ミリメートルの凹凸があると不合格になってしまうとのこと。「ミリ単位」というシビアな数字を伺い、皆さまがじっと見守っていらっしゃる理由がよく分かりました。
もうひとつ、透水性の検査も行われました。
300mlの水を15秒以内で浸透するように、施工されているかの検査です。こちらも、等間隔に、グラウンドの隅々まで調べていきます。表層の出来栄えに大きく影響する下地の出来栄えが、厳しくチェックされます。
検査が行われている間に、既に完成している「クラブハウス」を見学させていただきました。大会本部や、ミーティングに活用される建物です。
まずホールに入ると、ほのかに良い香りが・・・
道南スギ産地形成推進協議会の皆さまから寄付された、道南スギのベンチです。
北海道の中でも温暖な渡島・檜山地方には、スギの木が植えられ、木材や木工品に加工されています。地材地消を推進する活動の一環として、寄付くださったとのこと。甘い香りに、癒されます。
こちらは、ロッカールーム。奥にはシャワー室もあります。
2階の多目的室。パーテーションで区切って使用することも可能です。
クラブハウス横の防球ネットには、こんな看板が。 本施設整備にあたっては、日本スポーツ振興センター「スポーツ振興くじ助成金」から6800万円のご支援をいただいたそうです。ありがとうございます!
JFA公認に向けた第一回の現地検査は、無事、終了。
平坦性、透水性ともに、合格のお墨付きを得ました。工事関係者一同、笑顔です。
この写真は、既にグラウンドに運び込まれている、人工芝の材料。明日からは、人工芝敷設の工事に取り掛かります。
この下地の上に、プレー性が天然芝に近い、ロングパイル人工芝が敷き詰められます。 ボールの転がり距離や衝撃吸収性などのさらなる検査を経て、JFA公認となります。
オープニングセレモニーは、2015年8月1日(予定)。
この道南で今まで困難だった大規模なスポーツ大会の開催を可能にする「函館フットボールパーク」に、どうぞご期待ください!